そもそも不妊とは?
一般的には赤ちゃんを望んでいるご夫婦で2年経過後も妊娠されない方を不妊と定義しています。
知識が広まった現在では、不妊の原因は女性と男性、半々の割合であるとわかっています。ですから、赤ちゃんを望まれる方は是非ご夫婦揃って相談にいらしてください。
妊娠の仕組み
排卵
卵子は胎児の時に作られます。誕生する時には一生の間排卵する卵子、約200万個が作られており、排卵するまで卵巣で眠っています。
卵管采、卵の取り込み
排卵された卵子は、卵管采へ取り込まれます。キャッチされた卵子は卵管に入り、卵管膨大部で精子がくるのを待ちます。
射精
射精された精子は多くが膣内で死んでしまいます。運よく子宮頸管を通り、子宮腔へ泳ぎきった精子は、卵子の待つ卵管膨大部を目指します。
受精
卵管膨大部で待っている卵子は透明帯という殻に覆われています。一番に辿り着いた精子は、透明帯を溶かす酵素を出しながら卵子の表面へ着きます。最初の精子が透明帯を通過すると、透明帯に変化が起きて他の精子はシャットアウトされます。
着床
受精後、精子と卵子の染色体があわさり、数時間後には2つの細胞になり、そして、4細胞→8細胞と分裂を繰り返し、成長しながら卵管内を移動します。受精後5日ほどすると胚盤胞(はいばんほう)となり、更に数日かけて着床の準備をしていた子宮内膜の上皮細胞に着床します。
*子宮は着床の準備を排卵後にいつも行っています。もし受精も着床もなかった場合には厚くなった子宮内膜は剥がれ体外へ排出されます。これが生理です。
不妊の原因
● 勃起障害・射精障害
● 尿道下裂
● 早漏・遺精・滑精
● 精のう炎・前立腺炎・精巣上体炎
● 免疫学的障害
● 突発性造精機能障害
● 高プロラクチン血症
● 染色体異常
● 閉塞、欠損などの精路通過障害
などなど・・・。
● 高プロラクチン血症
● 卵巣機能不全
● 排卵障害
● 子宮内膜症
● 子宮腺筋症
● 多のう胞性卵巣症候群(PCOS)
● 子宮筋腫
● 卵巣のう腫
● 黄体機能不全(LPD)
● 免疫素因
● 受精障害
などなど・・・。
中医学で考える不妊
妊娠力=新しい命を生み出す力は、ご夫婦の心身が健康ではじめて成り立つもの、まずは生殖・成長・発育の源である腎(じん)の力、 そして体中に栄養を行き渡らせエネルギーの源となる血(けつ)と気(き)の力、腎・血・気のちからで妊娠力が決まってきます。
いずれかひとつの不調である場合もありますし、全ての力が今ひとつ、というケースも少なくありません。 中医学では腎・血・気を正常な状態へ導き、トータルバランスを整えることで妊娠力アップを目指していきます。
結果「生理痛が治った」「便秘がなくなった」「生理前のイライラがなくなった」「冷えなくなった」「頭痛がなくなった」という嬉しい感想もよくいただきます。
自分の心身と向き合い、慈しむ、良い機会かも知れません。楽しみながら、妊娠力アップを目指していきましょう!
どこが弱いかな?チェックしてみよう!
□ 冷え性である
□ 疲れやすい、だるくなりやすい
□ 生理不順である
□ 流産したことがある
□ 体温が35℃台で全体的に低い
□ むくみやすい
□ 頻尿、夜間尿がある
□ 顔色が悪い、どす黒い
□ 夜中によく目を覚ます、多夢
□ 生理痛が差すような痛みである
□ 肩こり、頭痛がある
□ シミ・ソバカスが多い
□ すぐあざになり、なかなか消えない
□ 内臓にポリープや腫瘍がある
□ 不正出血がある
□ カーッとなったりイライラしやすい
□ 不安感があり寝つきが悪い
□ ストレスの多い環境にいる
□ エアコンに頼りすぎている
□ もともと神経質なほうだ
□ 酸味が嫌いで高カロリー食が好き
中医学では周期法という方法で、女性のバイオリズムを整え、妊娠力アップを目指していきます。周期法について詳しくは次のページをご一読ください。