腎が虚している?
中医学の基礎理論、陰陽五行において五臓とは肝・心・脾・肺・腎をいいます。
これらは実は内臓器官そのものを指しているわけではなく、それぞれの役割・働きを総合的に意味しています。 中医学では臓器という物質ではなく「この臓器はこの働きを担う中心の臓器」と定義しているのです。
肝・心・脾・肺・腎の腎には特別な役割が割り当てられています。
エネルギー物質である精(生命エキス)の貯蔵
五臓全体の基礎代謝の維持
腎の機能低下は老化を意味します。
血よりも濃厚で精微な精の貯蔵が出来なくなる、あるいは精が欠乏するということは老化に直結し、基礎代謝が低下すれば五臓それぞれの働きが十分でなくなるので心身に異常が出たり、病気になったりするというわけです。
腎虚(じんきょ)というのは、老化と深い関係のある腎の働きが低下することをいいます。
腎虚度チェック!
忘れっぽい、思いだせない
覚えられない
ひざ・ひじの関節痛がある
白髪が多い
爪がもろく割れやすい
手足が冷えたりほてったりする
トイレが近い、頻尿・夜間尿
むくみやすい
肌や唇が乾燥している
脱毛がある
のどが渇きやすい
腎の機能を改善する養生法
実は腎の機能は年齢とともに低下していくのが自然の理です。
しかし、ちょっとの工夫でその時期を遅らせたり、緩やかにすることも可能です。
「あの人すごくキレイだから、年齢聞いてびっくりしちゃったわ」とか
「アラ、まだ30代なのに老けてるわね」とか、そんな会話が「ちょっとの工夫」の差なのです。
「あなた、急に10歳くらい若返ったんじゃない?!」そんな風に言われてみたいと思いませんか・・・?
食養生
手足が冷える★腎陽虚★
羊肉、うなぎ、山芋、朝鮮人参、栗、シナモンなど
手足がほてる★腎陰虚★
どじょう、牡蠣、かに、山芋、黒きくらげ、ゆり根、黒ごまなど
以下のような生活を心がけてみてください。
歩く事は気の流れを良くするため、精神的な開放にもオススメ!
ひざ腰が痛い方は負担の少ないスイミングは如何でしょう?
好きなことを一生懸命やってみてください。
将棋やピアノなど、手先をよく動かす趣味を持ってみましょう。
落語や漫才などで心から思い切り笑いましょう。
諸症状を緩和する良い漢方薬を上手に活用しましょう。
アルコール、たばこは控えましょう。
女性は七の倍数で変化を迎える
腎精(じんせい)は生まれてから徐々に増えていき、ピークを超えると年齢とともに減っていくものです。この腎精のラインに沿って、女性は7の倍数で変化を迎えることとなります。
7歳・・・乳歯から永久歯に生え変わる。
14歳・・・天眞の気が降り生理が始まる。
21歳・・・親知らずが生え心身整う。
28歳・・・腎精のピーク、心身豊かに。
35歳・・・陽明脈が衰え、髪が抜け始める。
42歳・・・太陽、陽明、少陽の三陽の脈が衰え、しわ、白髪が増える。
49歳・・・任脈が虚して太衝脈が衰え、天癸尽き、閉経を迎える。
男性は八の倍数で変化を迎える
男性は女性よりちょっと遅く8の倍数で変化を迎えることとなります。閉経がないので気付きにくいですが、腎精は確実に減っていくのでもちろん更年期もあります。40歳を過ぎたらそろそろ支度です。
8歳・・・乳歯から永久歯に生えかわる。
16歳・・・腎気盛ん、精気溢れる。
24歳・・・腎気が整い歯が揃い筋骨逞しく。
32歳・・・腎精のピーク、心身整い最高潮。
40歳・・・序々に腎精が衰えはじめる、髪は抜け、歯に不調がでる。
48歳・・・陽気が衰え、体型も崩れる、白髪がでてくる。
56歳・・・肝気と腎が衰え、筋は落ち、精は著しく減少する。
64歳・・・陽気が枯渇、歯も髪も抜け、子どももできなくなる。
症状や状況を伺ったうえで、あなたに合ったあなただけの漢方薬やサプリメントがあります。
是非、当店の専門スタッフへ何でもお気軽にご相談ください♪