中医学では気(き)・血(けつ)・津液(しんえき:血以外の体液)の流れを大切にします。これらの流れはどこが滞っても他の流れに影響するものです。
特に全細胞に栄養素を届ける役割の血の流れが悪くなった状態をおけつといい、おけつは、認知症や脳梗塞などの脳疾患、狭心症や心不全などの心疾患、高血圧、糖尿病、不整脈、腎不全、慢性関節リウマチなどの病気と深く関係しているものです。
おけつ度チェック!
血の流れが滞る原因、それは肉やジャンクフード、脂の多い食生活が一番で、二番目にはストレス、三番目に活動不足などが挙げられます。他にはたばこやお酒などの嗜好品やエアコンの使いすぎなども関係しています。
心あたりのある方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは自分のおけつ度をチェックしてみましょう!
顔色が黒っぽい
歯ぐきが暗赤色である
お肌がざらざらしている
シミ・そばかすが多い
すぐあざになり、残りやすい
目の下にくまができやすい
手足がしびれる
関節痛がある
肩こりがひどい
手足の冷えが定着している
頭痛が多い
ものわすれしやすい
刺すような生理痛がある
生理にレバーのような塊が混じる
胸に刺すような痛みやしめつけるような痛みがある
タール状の黒い便がでる
内臓にポリープや腫瘍がある
※活血化お(かっけつけお)とは、血の流れが滞った状態を改善することをいいます。
キーワードは毛細血管
血液循環には、毛細血管が重要なキーワードを握っていることが、現代医学でもわかっています。
毛細血管は、0.005~0.02ミリメートルという文字通り髪の毛よりも細い血管ですから、血液がドロドロしてくると太い血管と違って通ることが出来なくなります。赤血球が通るのがやっとの細さですから、詰まりやすさが容易に想像できます。
毛細血管が薄く細く出来ているのは、各細胞に酸素と栄養を届け、老廃物と二酸化炭素を排出する重要な役割を担っているからです。
毛細血管が十分に働けないと、各細胞ひいては全身に影響を及ぼすのは当たり前のことですね。
簡単なことから養生法
おけつの原因は大方が些細なことの積み重ねです。
原因となる生活習慣を避け、血を温め、流れを良くする習慣をつけ、おけつを改善、先回りして未病を防ぎましょう!
まずは、
● ストレスを上手に発散すること
● エアコンに頼り過ぎないこと
● 体を冷やさないこと
● 一日一万歩を目指すこと
● 十分な睡眠をとること
積極的に採るもの
いわし、さんま、かに、どじょう、玄米、黒酢、黒きくらげ、黒ごま、玉ねぎ、にんにく、しょうが、らっきょう、ねぎ、にら、シナモンティー、紅花茶、バラ茶、うこん茶など
★控えるもの★
たばこ、ビール、脂肪の多い肉、ジャンクフード、バター、味の濃いもの、塩分のとりすぎ、甘みのとりすぎ、冷たいもの、生もの
長引いた病気の後遺症で、おけつ状態になっている方もいます。そんな場合も体に無理なく健康を目指すことが出来ますので是非ご相談ください!
食養生の基本
日本では、時間がないといって朝食を抜いたり、軽めにしたり、がポピュラーですが、中国では朝に消化のよいお粥や油で揚げた野菜、小麦粉を油で揚げたもの、豆乳などを食すのがポピュラーです。そして昼食→夕食とだんだんボリュームを減らしていきます。
これはとても利にかなっています。
体がこれから活動する朝には、消化が良く栄養の高いものを、活動中にはすぐにエネルギーに変わる食べ物を、夜は野菜中心の体を温める食べ物で心身を休める、こうした流れの食生活が理想です。
肝臓病にはドジョウ
ドジョウは寒涼性の食べ物で、肝臓を強くする作用があるといわれています。煮たり、からあげにしたり、日本でも古くから食されてきました。ドジョウの他にはひまわりの種、ハスの実、ナツメなど、良質のたんぱく質とビタミンEが肝臓を守ってくれます。
かに・昆布・セリで血圧を下げる
自覚症状がないのに重大な病気を引き起こす高血圧、普段から血圧には気をつけておきたいものです。
軽い高血圧なら、かに・昆布・セリを是非食べてみてください。これらはあがりすぎた気と熱を下げる作用のある食べ物です。他には梨・サンザシ・おそばなど、塩分を控えた食べ方にするのも重要なポイントです。菊花茶もおすすめですよ。
ストレスと免疫力低下にはシベリア人参
シベリア人参は温性で極度の過労や精神的な疲労回復によく使われます。シベリア人参はアダプトゲン作用があることで知られていますが、特にストレスに対する適応能力UPが得意!お試しあれ!
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